BMW 2シリーズ クーペ
1シリーズクーペの後継車
2014年2月26日に日本での発売を開始した2シリーズ。パッケージングはクーペボディの2Lモデルか3Lモデルのみと、いたってシンプルなラインナップとなっています。
元々、1シリーズクーペの代わりとして発売しただけあって価格は444万からとBMWのクーペとしては低価格な部類に入ります。1シリーズクーペと比べるとかなりスタイリッシュなデザインに代わっており、最近のBMWらしい顔つきになったといえるでしょう。
ちなみに上が1シリーズクーペですが、やはり全体的に厚みがありもっさりとした感じがあります。元々ハッチバックの派生車なので仕方ない部分もあったのでしょう。今回、派生車をやめて2シリーズへ移行したのは正解だったと思います。
コンパクトクーペ
車体の大きさは、1シリーズクーペより若干大きくなったもののBMWのクーペの中では一番小さく「コンパクトクーペ」と銘打っているのもうなずけます。
コンパクトにまとめられてはいますが、横から見た感じは立派な2ドアクーペとなっています。「ロングノーズ&ショートデッキ」とまではいきませんがセダン型のクーペとしてはいい味を出していると思います。重量配分も50:50となっておりコンパクトにまとめたことが利点となっている部分もあります。
重心が1シリーズクーペより下がっていることで、車体のワイド感も強調されフロントマスクが綺麗に収まっています。車体はコンパクトですが前方からみた印象は他のBMWのクーペと遜色ないようにも思えます。
内装
内装はBMWらしく、きっちりした配置と言いますか無駄な遊びがあまりないという印象を受けます。
さすが外車。日本車ではなぜか出せない高級感があります。2シリーズはランク的にも値段的にも高級な部類ではないので、内装への価格配分は抑えているはずですがそれでも第一印象はかなりいいです。
ちなみに外から見た感じは後部座席に余裕がないように思えますが、案外実用性に耐える座席が用意されていたりします。
あくまで「案外」であり、過度な期待は失望につながってしまいますが女性や子供であればリラックスして座れるだけの広さが用意されています。前席とのスペースも無理のない範囲で確保されており十分普段使いにも耐えられる設計となっています。
走行性能
エンジンは2種類ラインナップされており、1つ目は直列4気筒DOHC 2.0リッターツインパワーターボエンジン。2つ目は直列6気筒DOHC 3.0リッターツインパワーターボエンジンとなります。前者の最高出力は184ps、後者の最高出力は326psと街乗りでは特に不満はない値でしょう。というか車体の大きさから考えて2Lモデルで十分な出力ですね。
その他の機能として、アイドリングストップ機能や、走行特性を「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ・プラス」「ECO PRO」から選択できる「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」機能などを全モデルに装着しており、時代の流れを取り込んだ仕様となっています。
もちろん安全面でも、車線の逸脱感知や衝突緩和装置など必要な機能はすべて搭載しています。
欲を言えば・・・
あまり他のBMWシリーズとの棲み分けが出来ていないように思います。この際「Z4」の様に、他の車種とは違うニュアンスのデザインでもよかったように思います。
ライトは若干たれ目にして・・・
サイドは後ろに向けて下がっていくとか・・・。