ルノー・メガーヌ R.S
上質なフレンチクーペ
まずクーペと聞いてメガーヌR.Sを連想する方はほとんどいないでしょう。しかしスタイリング、内装、走行性能についてこれほど全てを備えたクーペは他にないと私は思います。
スタイリングについては車高1,435mm、車幅は1,850mmとロー&ワイドボディになっており見栄えの良いクーペとなっています。横から見た印象もさることながら後ろからの眺めもまた良い。これはフロントのデザインから窓枠などの細かな点まで曲線を意識して作られているため、リアの丸みを帯びたデザインが一貫性を持ち全体のバランスを取っているためであろう。
その他にもセンタマフラーや、リアウイングのデザイン、欧州車らしいフロントマスクのデザインなど日本車にはないかっこよさがある。
内装はおしゃれなデザインとなっており、外車特有の奇抜なデザインもなく日本人にもなじみやすい。
特にシフト周りがすっきりしておりマニュアルシフトを愛する私にとってはとても魅力的である。
4人乗りクーペ
そして何よりこの車がすばらしい点は2ドアのクーペなのに「ちゃんと4人乗れる」点です。こういうタイプの車は大抵4人乗りだとしても後部座席に実用性がないのが主流です。当然実用性がないので荷物置きなどになってしまいがちですがこの車は違います。後部座席にしっかり座れるだけのスペースが用意されており他のクーペにはない実用性を兼ね備えています。クーペとしてのデザイン性を損なうことなく居住性を確保しているのはとても評価できる点です。
走りについては2.0L（ターボ）で最高出力265psと文句なしの性能を有しており、一度はその座を譲ったもののFF車最速の栄冠を持っており、世界でも指折りの車の一つだと私は思っています。
ただ一つ難点を上げるとすれば価格でしょうか。396万円からと決して安くはない金額です。数あるクーペに比べれば比較的安い部類には入るのでしょうが、なかなか手の届きにくい価格帯でしょう。日本での販売台数が少なく中古市場にもあまり数がないため安く手に入れるのは現状では難しいでしょう。
4人が無理することなく乗れるクーペとしてパッケージングは文句なしだと私は思います。ただどちらかというと日本向けではなく欧州向けの感じは否めないところではないでしょうか。
最後にもっとこうしたほうが良いんじゃないかという点について
・やっぱり4人乗れるなら4ドアで（デザインが崩れないよう工夫して）
こんな感じで
・フロントマスクはもう少し改良の余地があるかと
加工前
加工後
ちょっと手を加えてみましたが・・・よくなったのかな・・・？
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